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TOEICパート7を速く正確に読む秘訣!!【できる人は無意識にやっている】
こんにちは、Hinataです。
今回は「TOEICパート7を速く正確に読む秘訣!!【できる人は無意識にやっている】」についての記事です。
できる人は無意識にやっている読み方
みなさんは、英文を速く正確に読むことができますか。
この質問を聞いて、すぐに「はい」と答えられる方は素晴らしいです。
しかし、実際は「いいえ」や「自信ない」と答えられる方も多いと思います。
私は、現在、TOEIC945点、英検1級を取得しており、また通訳経験や、大手の英会話スクールで主に英会話初心者、中級者の方のスピーキングのトレーニングや、TOEIC・英検などの資格試験対策レッスンを行なってきた経験があります。
TOEICの生徒さんに実際にTOEICを受けられた後に感想を尋ねると、ほぼみなさんがこの感想を話してくださいます。
それが、
TOEICのPart7の長文が最後まで読めなかった、
です。
どうやったら英文を速く正確に読めるようになるのか
実はネイティブや英語を速く正確に読める人が行なっている方法があります。
このやり方は、できる方ほど無意識的に行なっていることが多いです。
仕事の都合上、毎日のようにネイティブスピーカーと話をしますが、彼らの多くがなぜそんなに英文を速く読めるかを意識的に説明することが難しかったりします。
しかし、ネイティブである彼らの英文を読むスピードはものすごく速く正確です。
ではいったいなぜなのでしょうか。
カギは、
スラッシュリーディング、
にあります。
スラッシュリーディングって何!?
スラッシュリーディングって何!?、と思われた方もおられると思います。
まず分かりやすいように日本語で例を出して説明します。
① 私はリンゴが好きです。
この文章は、日本語ネイティブであればすぐに文章の理解ができます。
では、なぜ理解できるのでしょうか。
それは、無意識のうちに頭の中で、
意味のまとまり、
を理解しているからです。
では、意味のまとまりとはどういうことでしょうか。
実際に意味のまとまりごとにスラッシュを入れていくと、こんな感じです。
② 私は / リンゴが / 好き / です。
日本語ネイティブは無意識のうちに文字を見て、この文章の意味のまとまりを把握し、理解しています。
ただし、多くの方が当たり前すぎて意識していません。
すなわち、多くの方が、頭の中で「ここにスラッシュを入れて、ここにはスラッシュを入れない」、などとは考えていないということです。
②は文章の意味が理解できる例でした。
では、文章の意味が理解できないとはどういうことでしょうか。
結論から言うと、
スラッシュの位置が間違っている、
ということになります。
これも日本語の例を見てみましょう。
③ 私は / リン/ゴが好 / きで / す。
例えば、日本語ネイティブではないMarkさんという仮の方を考えてみましょう。
Markさんに意味の句切れごとにスラッシュを入れてもらって、Markさんが③のようにスラッシュを入れてくれました。
結果を見るに、Markさんはおそらく、
この文章の意味を正しく理解できていない、
です。
なぜならば、スラッシュの位置が意味のまとまりごとに入ってなく、間違った位置に入っているからです。
Markさんは、例えば、「ゴが好」や「きで」という意味の日本語があると思っているかもしれません。
今、日本語で考えてきました。
英語でもこれと同じです。
英語でスラッシュリーディング
今度は英語で考えてみましょう。
④ He watched a horror movie last night.(彼は昨日ホラー映画を観ました)
この文章は英語が読める方ならばすぐに理解できます。
では、なぜ理解できるのでしょうか。
大事なので繰り返しになりますが、
それは、意識的に、あるいは無意識のうちに頭の中で、
意味のまとまり、
を理解しているからです。
では実際に、意味のまとまりごとにスラッシュを入れてみましょう。
⑤ He / watched / a horror movie / last night.
意味のまとまりごとにスラッシュが入っています。
ここでものすごく重要な事実が出てきます。
それが、
品詞の理解、
です。
品詞とは、非常にシンプルに言うと、言葉のグループ分けです。
具体的には、名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞などです。
ここで、強調したいのは、名詞などというその言葉自体が大事なのではありません。
大事なのは、
その言葉がどのグループの仲間か、
という理解です。
⑤の例でいうと、「He」と「watched」が違う言葉のグループと理解できることが必要になります。
言葉のグループ分け(品詞の理解)が大事な理由
ではなぜ言葉のグループ分け(品詞の理解)が大事なのでしょうか。
言葉のグループ分けが大事な理由は、
言葉のグループ分けができないと、スラッシュを正しく入れれないから、
です。
それはすなわち、
先ほどのMarkさんのように、文章の意味が理解できない、
ということになるからです。
⑥ He / watched a horror / movie last / night.
それでは今度は、英語ネイティブではない日本太郎さんという仮の方を考えてみましょう。
日本太郎さんに意味のまとまりごとにスラッシュを入れてもらって、日本太郎さんが⑥のようにスラッシュを入れてくれました。
結果を見るに、日本太郎さんはおそらく、
この文章の意味を正しく理解できていない、
です。
繰り返しになりますが、
なぜならば、スラッシュの位置が意味のまとまりごとに入ってなく、間違った位置に入っているからです。
日本太郎さんは、例えば、「watched a horror」や「movie last」という英語の意味のまとまりがあると思っているかもしれません。
速く読むためには?正確に読むためには?
これまで見てきたような文章にスラッシュを入れる読み方をスラッシュリーディングと呼びます。
文章の中で、意味のまとまりごとにスラッシュを入れていくという方法です。
そして、ここで英文を速く正確に読むための結論です。
速く読むためには、
スラッシュの位置を速く見つけられるようになること、
正確に読むためには、
スラッシュ内の言葉の意味が正しく理解できるようになること、
です。
始めは意識的に練習する必要があります。
そして、繰り返していくうちに無意識的に読める部分が増えてきます。
ちなみに、Part7でスラッシュリーディングを練習するためのおすすめ参考書はこちらの記事(TOEICおすすめ参考書)を読んでいただければと思います。
TOEIC対策レッスンをしていると、実際に生徒さんに「英文を読むということが、どのように頭の中で行われるのか」を言葉で説明する必要性が出てきます。
その過程で、今まで無意識的に行なっていた英文リーディングが、
意味のまとまりを速く、正確に理解できるので英文が分かる、
ということに気づかされました。
それは、すなわち、
頭の中で意味のまとまりごとにスラッシュを入れている、
ということです。
本当にこれが英文を速く正確に読むための秘訣です。
英文を速く正確に読むために必要になること
それでは、英文を早く正確に読むために必要なことは何でしょうか。
英文を速く正確に読むためには、
言葉のグループ分けの理解(品詞の理解)を高めること、
単語の意味の理解を高めること、
が必要です。
ここでみなさんの日々の英語学習を振り返ってみましょう。
なぜ英語学習において、動詞や形容詞などの品詞の理解を学習するのか、そして、なぜ単語を増やしていく必要があるのか、の答えがここにあります。
英文リーディングに関して言うと、それは、
英文を速く正確に読むことに直結するから、
です。
まとめ
今回の内容をまとめると、
英文を速く正確に読むための方法として、
スラッシュリーディングという考え方、
が有効である。
速く読むためには、
スラッシュの位置を速く見つけられるようになること、
正確に読むためには、
スラッシュ内の言葉の意味が正しく理解できるようになること、
が必要となる。
ぜひみなさんも実践していただければと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。