英語学習早送り:ブログ35
【通訳に学ぶ】スピーキングにおけるtheとthatの使い方【英会話】
こんにちは、Hinataです。
今回は「【通訳に学ぶ】スピーキングにおけるtheとthatの使い方」についての記事です。
theを使うのか、thatを使うのか
みなさんは英語でのスピーキングにおいてtheを使うのか、thatを使うのか迷ったことはありませんか。
私は、現在、TOEIC945点、英検1級を取得しており、通訳経験や、大手の英会話スクールで主に英会話初心者、中級者の方のスピーキングのトレーニングや、TOEIC・英検などの資格試験対策レッスンを行なってきた経験がありますが、
その中で、「theとthatどちらを使えばいいのか分からなくなる」という質問を多くの生徒さんからいただきました。
なぜtheとthatを迷うのか
それでは、なぜtheとthatを迷うのでしょうか。
一言で言うと、
「その」という日本語が原因、
です。
日本語に引きずられ、結果として迷ってしまうのです。
theとthatの例
例を出して考えてみましょう。
① The book is mine.(その本は私のです)
② That book is mine.(その本は私のです)
どちらも「その本は私のです」という日本語になります。
ではこの2つの文の違いは何でしょうか。
英語でスピーキングをする際の使い分けを想像して考えてみましょう。
目の前で指させるのがthisやthatのイメージ
①と②の文章には明確な違いがあります。
それは、thisやthatは、
目の前で対象となっているものを指させる、
ことです。
一方で、theは、
頭の中で対象となっているものをイメージしている、
ことになります。
そのため、①と②の文章で、分かりやすく言うと、
本が目の前に見えているのが②(that)の文章、
になります。
一方①(the)の文では、頭の中で何か相手との共通の本をイメージしている感じです。
もしかしたら、相手と最近流行っている小説について昨日話したのかもしれません。
要は、「the book」は相手と共通してイメージできる本ということです。
theとthatを間違えなくなる方法
では、theとthatを間違えなくなるためにはどうすればよいのでしょうか。
それは、
映像でとらえる、
ことです。
ここで、映像でとらえるのとは、反対の方法として文字でとらえるという方法があります。
しかし、文字変換の方法は、スピーキングにとって非常に脳への負荷が高く、効率が悪いです。
通訳という仕事
私は以前、専門分野領域の通訳の仕事をしていたことがあります。
その時に、色々な方から学んだことで、とても興味深いことがあります。
それは、トップレベルの通訳の方でも、学術会議などの同時通訳をする時は、
15分で交代する、
という事実です。
英語のトップレベルの方でも、会議の同時通訳は15分交代です。
それほど、日本語と英語の交換という作業は脳への負荷が高いということになります。
みなさん、想像してみてください。
果たして、その日本語と英語の変換作業を、英会話を始めたての方が続けることができるでしょうか。
正直、かなりしんどいですよね。
言い換えると、特に英会話を始めたての方が、頭の中で日本語と英語の交換を繰り返してしまうと、脳への負荷はとても高くなり、会話が続きません。
そして、日本語から英語への変換がうまくいかなくなるので、結局それまでがんばって英語を話していたのに、日本語を使って説明を始めてしまう、というパターンが多くなります。
日本語変換の癖はつけない
もちろん、始めから全て英語で考えて、話せるわけではありません。
しかしながら、英会話の初期の段階で、この日本語変換の癖をつけてしまうと、
なかなか後で変更するのが大変になる、
というのが私が英会話学校で教えてきて感じるところです。
ですので、この記事を読んでくださっているみなさんには、ぜひ英語学習の早送りのために、日本語変換の癖をつけないことをおすすめします。
最後に、今回のテーマである「theとthatを間違えなくなるためにはどうすればよいか」に戻ると、
結論として、文字変換ではなく、
映像をイメージして言葉を出す、
というやり方が良いということになります。
まとめ
今回の内容をまとめると、
theとthatで迷うのは、theもthatも「その」と日本語で訳されることが原因。
theとthatで迷わないためには、
言葉のイメージを理解して、映像から言葉を出しましょう、
です。
ぜひみなさんも実践していただければと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。